mercoledì 12 novembre 2014

Lo Hobbit a fumetti, edizione giapponese 1999


The Hobbit illustrated (絵物語 ホビットゆきてかえりし物語)
di J.R.R. Tolkien (J.R.R. トールキン)
Traduzione di Shiro Yamamoto
Hara Shobo, Tokio, 1999, pp. 133
Illustrato da David Wenzel
Illustrazioni di copertina di David Wenzel
Rilegato con sovraccoperta


Info in giapponese
1937年の出版以来、世界中で愛読されている傑作ファンタジー『ホビット』をビジュアル化したもの。挿画担当はスティーブンソンの『宝島』の絵物語化も手がけたデイヴィド・ウェンゼル。原作を忠実に短縮したもので、コマ割りの絵にふきだしのセリフという構成は、ストーリーを追いやすい。古風なペンタッチと水彩の画風は、トールキンのつくりあげたファンタジーワールドを期待する人を裏切らないだろう。
ファンタジー劇画として年少者も十分楽しめるのはもちろん、トールキンの諸作の読者にとっては、50と半年を過ぎた主人公は、またイギリスの幼い少年たちが必ず夢中になる怪物トロルとは、いったいどんな姿なのか、自分の想像の世界と比べるのも一興だろう。
絵心のあった原作者トールキンは『ホビット』初版本の表紙の下絵をフルカラーで描き、重要な場面のいくつかを色鮮やかなスケッチで残している。その一方で、「ほかの人の心や手が、絵を描いたり、音楽や劇にしたりする余地が残されていなければならない」と述べていた。こんな「絵物語版ホビット」もむしろおもしろがったかもしれない。 静子

主人公はビルボ・バギンズ。満ち足りた気持ちで静かに暮らしていたホビットだったが、そんな平凡な人生がとつぜんひっくりかえってしまう。ガンダルフと13人の矮人たちの仲間に加わり、強奪された宝をとりもどす冒険の旅に出ることになったからだ。それは危険でいっぱいの旅だった。そしてさいごには恐ろしいドラゴンのスモーグに、ビルボはたった一人で立ち向かうはめとなる。全ページフルカラーのイラストと、『ホビット』のオリジナルをていねいに抜粋して縮めた文章で、軽快に進んでゆく物語。クリストファー・トールキンのお墨つきのこの美しい本は、まだホビットを知らない人々を魔法の傑作の世界へと導いてくれるだろう。老いも若きも、世界中の『ホビット』ファンを魅了することまちがいなし。


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